自律走行技術を搭載したEVコンセプトカー「InnerSpace(インナースペース)」を「CES 2022」で発表

2022-01-07


 

自律走行技術を搭載したEVコンセプトカー

「InnerSpace(インナースペース)」を「CES 2022」で発表

・    2人乗りのラグジュアリーEVコンセプトカーが、ドライビング・エクスペリエンスを高めることにフォーカスした未来のパーソナルモビリティのビジョンを提案

・    「Cadillac Halo Concept(キャデラック・ヘイロー・コンセプト)」のポートフォリオを拡大

 

本プレス・リリースは2022年1月5日に米国で発表された英語版プレス・リリース(https://media.cadillac.com/media/us/en/cadillac/home.detail.html/content/Pages/news/us/en/2022/jan/ces/0105-cadillac-halo.html)の抄訳版です。詳しくは、英文プレス・リリースをご覧ください。

 

2022年1月5日、デトロイト発-キャデラックは、極めてドラマチックな外観の2人乗り自律走行ラグジュアリーEVのコンセプトカー「インナースペース」をリモートでの参加となったデジタル技術見本市「CES 2022」で発表。GMが描く未来の個人向け自律走行モビリティのビジョンを拡張させています。

「インナースペース」は、完全自律走行モビリティが可能にするプライベートな時間の増加とともに、ドライビング・エクスペリエンスを向上させるために設計された最先端技術を活用し、ラグジュアリーな環境で移動するだけでなく、乗員の幸福度を高めることを想定した「Cadillac Halo Concept」のラインアップを拡充するものです。これらのポートフォリオは、さまざまな個人に向けた自律走行のオプションや先進的なコネクテッド・ビークルの機能を搭載し、未来の可能性を示唆しています。

GMグローバル・アドバンスト・デザイン・アンド・グローバル・アーキテクチャー・スタジオ エグゼクティブ・ディレクターのブライアン・ネスビットは、「『Cadillac Halo Concept』の車両は、斬新な手法によって楽に移動できるように設計されています。これらは次の10年後、そしてその先のビジョンであり、事故ゼロ、排出ゼロ、混雑ゼロの世界の実現に向けて、自律走行技術に対するGMの包括的な取り組みがもたらす可能性を示しています」と述べています。

キャデラックは昨年の「CES 2021」で、最初の2つの「Halo Concept」を発表しました。1人乗りの「パーソナルスペース(PersonalSpace)」は、地上交通における騒音と渋滞の上空を移動できるよう設計された垂直離着陸(VTOL)機です。もう一方の「ソーシャルスペース(SocialSpace)」は、最大6名が乗車可能な広々した自律走行車で、リラックスとリチャージを提供できるようにデザインされています。

「Cadillac Halo Concept」の構想は、移動中の乗員の時間の使い方を見直し、安らぎと休息の空間を提供するというものです。自律走行によって車両制御の責任から開放され、ドラマチックなデザインと先進のテクノロジーによって、キャデラックに乗っているという感覚を味わうことができます。

実際、生体認証やAI機械学習などのテクノロジーが活用され、キャデラックならではのラグジュアリーな環境を補完して、ユニークなウェルネス体験をサポートしています。ソフトウェア定義機能と高度な車載コネクティビティによって、「Cadillac Halo Concept」ポートフォリオはGMの「Ultifi(アルティファイ)」ソフトウェアプラットフォームで可能となる、真にパーソナライズされた体験を乗員の一人ひとりに提供することが可能です。ソフトウェアのアップデートも、「アルティファイ」によって無線通信でシームレスに顧客へ配信することができます。「Halo Concept」ポートフォリオで紹介された体験は、「アルティファイ」と自律走行技術の両方が進化し続ける中、その可能性を示しています。

「パーソナルスペース」と「ソーシャルスペース」は、「CES 2022」に向けて開設されたサイト(GM’s virtual CES experience)で「インナースペース」とともにバーチャルでの体験が可能です。また、今後発表予定のコンセプトモデルである「オープンスペース(OpenSpace)」による未来の贅沢な旅を紹介する映像も公開されます。

ネスビットは、「電動化と自律走行は、自動車の役割や顧客のドライビング・エクスペリエンスを根本から変えるでしょう。私達は、モビリティをウェルネスの味方とし、時間を奪うのではなく、お客様に究極のラグジュアリー、より多くのパーソナルタイムを提供することを想定しつつ、これらの革新的なコンセプトモデルによって、進むべき道を模索しているのです」と述べています。

ラグジュアリー体験を再構築

キャデラックの歴史の初期にあった、コンパクトでパーソナルなモデル“ラナバウト”は、お客様に新しくより広い領域を探求していただくためのモデルでした。新しい「インナースペース」コンセプトでは、このビジョンを再構築し、自律走行によって2人の乗員は運転ではなく移動そのものに集中することが可能になります。

「インナースペース」の完全自律走行の機能は、キャデラックならではのラグジュアリーな体験に新たな次元を加える、よりパーソナルでカスタマイズされた体験によって、車内だけでなく周囲の世界もより広く知ることができます。AIによる生体認証とインターフェースは、没入感のある大型のパノラマSMD LEDディスプレイからアクセスでき、乗員は「拡張現実エンゲージメント」「エンターテイメント」「ウェルネスリカバリー」のテーマからドライブに適したものを選択可能です。さらに「アルティファイ」によって、キャデラックのエンジニアや認定サードパーティーは、新しいテーマや機能を無線通信で追加することができます。

「アルティウム(Ultium)」プラットフォームのワイヤレスバッテリー管理システムにより、バッテリーモジュールはコンセプトカー全体に分配配置され、デザイナーはキャビンの広さと静粛性を最適化することができました。このような設計の自由度によって、フロアの薄型化も可能になり、スポーツカーのような超低位のシーティングポジションが実現しました。

劇的にデザインされた「インナースペース」のエクステリアは、ルーフとボディ側面の一部に大型パノラマガラスを搭載しており、ほとんど遮るものがない景色を楽しめます。ドアと同時にルーフが開くため、より快適に乗り降りでき、ドア開放時にはシートが外側に回転するため、乗降性が高められています。

「インナースペース」では、タイヤもドライビングの安心感を高めるように設計されています。グッドイヤーがEV用に開発し、タイヤ内部の音波の共鳴を緩和して静かな乗り心地を実現するサウンドコンフォートテクノロジーを採用。タイヤの主な原材料も、石油由来のオイルに代わって、大豆油ともみ殻を原料としたシリカを主成分としています。また、自律走行ではドライバーと路面とのつながりが一部失われるため、グッドイヤーのタイヤインテリジェンステクノロジー「グッドイヤーサイトライン」が空気圧、温度、荷重など、性能に関する重要な情報を伝えます。

バーチャル展示

新型コンセプトカー「インナースペース」と「Cadillac Halo Concept」ポートフォリオの他の車両は、GMExhibitZero.comでGMの他の展示と併せて、オンラインでご覧いただけます。

 

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